はじめに
本稿は、東日本大震災に続く社会を大きく変えうる事変として、連載の当初の予定をやや変更し、新型コロナウイルス(Covid-19)の諸問題に着目して書き下ろしたものである。
大きな社会変革をもたらすと言われている今回の感染症。それは、さらなる資本主義の強化か、脱・資本主義か、それとも新たな国内外の抗争・戦争か。
ポスト・コロナ社会として起こりうる複数の可能性を、マルクス&エンゲルスのある種の「予言」にも遡りながら数回に分けて探る。
《 ポイント 》
※この「Post-COVID-19 Society」の記事は、前篇(第3〜6回)と後篇(第7回〜)の二つに分け、PDF版として下記HPでもDL可能です(事態の進行に合わせたアップデート版を私のサイトで公開していく予定です)。
>> 香川秀太研究室
http://k-shu.xsrv.jp/custom3.html
(2020年4月27日 香川 秀太)
第6回「従来の経済活動への回帰とナショナリズ ムの高揚/新しい福祉国家へ」