看護形態機能学 授業導入の考え方
看護 形態機能学 第4版
生活行動からみるからだ
解説:菱沼典子 先生(三重県立看護大学)
◀︎主な内容▶︎
看護基礎教育のテキストとして多くの学校様から採用をいただいている「看護 形態機能学 第4版」をご紹介します。
「看護 形態機能学」は、解剖学・生理学で学ぶからだのつくりとはたらきを日常生活行動(食べる、排泄するなど)に当てはめて整理し、看護へつなげやすいようにしたものです。
本サイトの解説動画は、著者の菱沼先生から「看護 形態機能学」の解説と、教員の方に向けて授業へ導入する際の
考え方をご提案いたします。
◀︎解説動画▶︎
◀︎菱沼先生への質問コーナー▶︎
本サイトをご覧いただいている教員のみなさまから本書への疑問や授業導入のお悩みなど多くのご質問をいただきました。このコーナーでは、ご質問と菱沼先生からの回答を公開いたします。
なお、先生への質問募集期間は終了いたしました。誠にありがとうございました。
Q
当校では「解剖・生理学」を医師が担当しており、1コマのみ授業時間の中で「看護 形態機能学」を教えています。限られた時間で効率的に学ぶための授業のポイントとはどんなことでしょうか。
学生に学んでもらうには、自分で取り組める仕掛けが大事です。一つの章に絞って、生活行動を遂行する体への興味をかき立てるのは、いかがでしょう。あるいは学生自身の朝起きてから夜寝るまでの生活行動を追いながら、解剖生理学と生活行動から見る体を対比させて、考え方を紹介するのもよいでしょう。
Q
「看護 形態機能学」で学んだことを、「成人看護学」、「老年看護学」などの専門基礎科目へと円滑につなげるためのコツを教えてください。
看護形態機能学では、生活行動を体がどの器官を使って、どんな風にやっているかを考えます。例えば、泌尿器系は腎臓、膀胱、尿道と進みますが、「トイレに行く」は、尿意を感じることから始まります。尿意を感じられるか、ひとりでトイレに行けるか、と生活行動のアセスメントにつなげて活用してください。
Q
学生が「看護 形態機能学」をどこまで理解したかを判断する
良い評価方法はないでしょうか。
日常生活の中の事象について、人体の構造と機能から説明を求めてはどうでしょうか。例えば、「給食の時間にふざけていて鼻からうどんや牛乳が出るのはなぜか」、「尿意を感じても我慢できるのはなぜか」など。また、「胎盤は胎児の生活行動の何をカバーしているか」も、生命と生活行動のつながりを理解しているかを問うことができます。
◀︎本書の紹介▶︎
◀︎関連書▶︎
『日常生活行動からみるヘルスアセスメント
看護 形態機能学の枠組みを用いて』
大久保暢子 著
A5判変型/256頁/定価3,630円(本体3,300円+税10%)
ISBN978-4-8180-1985-0