アカデミズムと臨床現場をつなぐ! シリーズ【看護の知】

看護師が臨床の場で抱いていて、

けれども言葉にできない何か=看護のすぐれた「暗黙知」を、

学術論文として言語化=「可視化」する試みを通して、

更に新たな知をつくり出す。

看護師一人ひとりが自らこの先の看護を切り拓いていく、

というコンセプトのシリーズです。

〜シリーズラインナップ〜

A5判 176頁

定価(本体2,500円+税)

ISBN978-4-8180-2306-2

「医療事故」に関わった スタッフを支える

福田紀子 著

内容紹介

医療事故に関わったスタッフをどう支援するのか、26人の看護師長へのインタビューで明らかにする。

医療事故に関わったスタッフの支援と組織的な対応との橋渡し役となる看護師長は、さまざまな形の葛藤や困難に直面する。本書は26人の師長たちに丁寧なインタビューを重ね、その支援内容やプロセスの詳細を明らかにしている。事故を起こしてしまった当事者のメンタルヘルス対応や、かれらを支える組織体制・支援ツール開発に役立つ事例分析を豊富に収録。

 

主な内容

Ⅰ プロローグ──医療事故と看護師のメンタルヘルス

Ⅱ 当事者支援のプロセスで看護師長が直面する困難な状況

Ⅲ 看護師長による当事者支援を構成する5つの現象

Ⅳ 看護師長による当事者支援の困難さを読み解く

A5判 144頁

定価(本体2,200円+税)

ISBN978-4-8180-2280-5

「負けるが勝ち」の看護と人生

宮子あずさ 著

内容紹介

1人の看護師の生きた時代、人生、そして看護との相互作用を探る!

時代や家庭環境など様々な制約のため、理不尽を感じながらも、女性が自立できる職業である看護職を選んだ人。自ら選んだわけではない病いに理不尽を感じ、看護師に怒りをぶつける患者。怒りをぶつけられた看護師は不条理を痛感しながらも、患者との関係を引き受け、看護師としての責任を負うことを選ぶ。

看護も人生も、時に挫折することがあっても、「負けるが勝ち」と誠意を尽くしてがんばることで、挫折は勝利に転換する可能性を秘めている。

サルトル哲学を援用した宮子あずさ流「看護と人生」研究本。

 

主な内容

Ⅰ 私自身の人生と看護

Ⅱ マツヤマさんの人生と看護

Ⅲ アイザワさんの人生と看護

Ⅳ イシハラさんの人生と看護

Ⅴ 3人の「その人らしい看護」に共通するもの

A5判 128頁

定価(本体2,000円+税)

ISBN978-4-8180-2269-0

「わざ」を伝える

川名るり 著

内容紹介

現場で培われた看護の「わざ」は、雑談の場で伝わる!?

臨床の場では、学校で教えられた「看護技術」とは異なる、現場で培われた巧みな「わざ」が存在する。しかしそれは、組織の正式な伝達の場(カンファレンスなど)では、あえて伝えるほどのことではないとみなされている。では、そのような「わざ」はどのような場で、どのように他者に伝わっていくのだろうか。本書は知性と感性あふれた病棟のエスノグラフィーである。日常の中に埋め込まれた看護の知の発見と、その伝達方法を追うユニークな探究が始まる!

主な内容

Ⅰ プロローグ―「わざ」の伝達プロセスを追う

Ⅱ 病棟の概要

Ⅲ 日常的実践の中の「わざ」

Ⅳ 小児病棟の看護師文化と看護実践

Ⅴ 「わざ」を伝達する過程

Ⅵ 伝達の場としての雑談

Ⅶ 「わざ」の社会的学習

A5判 168頁

定価(本体2,400円+税)

ISBN978-4-8180-2264-5

「いつもと違う」と感じ、 思わず行う行為は実践の知なのか

大谷 則子 著

内容紹介

日々の臨床の場は、たくさんの小さな看護の知であふれている!

看護師ならば誰もが、患者の様子になんとなく「いつもと違う」と感じ、それと同時に、状況を詳細に精査し判断するまでもなく、最善を目指して思わず行動したことがあるだろう。その行為には「その看護師固有の知が埋め込まれている」と考えた著者は、実践の「知」をめぐる探究を始め、確信を得た──看護の知はEBNだけではない。日々の実践の中に、自分でも気づかないようなたくさんの小さな知が集積しているのだと。

主な内容

Ⅰ プロローグ──「いつもと違う」と感じ、

  思わず行う看護行為を探究する

Ⅱ 6人の看護師の「いつもと違う」と感じ、思わず行う

  看護行為の記述

Ⅲ 日常の看護行為に内在する実践の知

Ⅳ 「いつもと違う」と感じ、思わず行う看護行為に内在する

  実践の知を読み解く

Ⅴ 「いつもと違う」と感じ、思わず行う看護行為に内在する

  実践の知に特徴的な要素

Ⅵ 「いつもと違う」と感じ、思わず行う看護行為に内在する

  実践の知の発展

A5判 264頁

定価(本体3,000円+税)

ISBN978-4-8180-2193-8

しびれている身体で生きる

坂井 志織 著

内容紹介

難治性のしびれをもつ患者の「生きる経験」に現象学的な記述で迫る。

中枢神経や末梢神経の障害などによって引き起こされる「しびれ」の症状は、他者からの理解が得にくいことから患者の孤独と苦悩が大きく、ケアする者も対応に難渋する。著者はそうした「しびれ」のあり様をとらえるため、患者の身体経験に着目し彼らの言動や振る舞いを詳細に記述することで、看護師と共有された経験としての意味づけを丹念に行った。本書を通して、病んだ身体」をもつさまざまな当事者とその家族、医療者がそれぞれに抱える困難性を「主観/客観」という二項対立を超えることで克服しようとする現象学的態度の臨床的意義を明らかにする試み。

主な内容

Ⅰ プロローグ──しびれの見方を問い直す

Ⅱ しびれている身体で生きる経験

Ⅲ しびれている身体への接近

亡くなった子どもと「共に在る」家族

蛭田 明子 著

内容紹介

子どもを亡くした女性と家族を医療者はどのように支援できるのか

死産や新生児死亡を経験した女性の語りを通して、これまで浮き彫りにされてこなかった女性の本当の想いを知ることで、医療者に求められる有用な支援は何かを考えます。

A5判 176頁

定価(本体2,400円+税)

ISBN978-4-8180-2056-6

主な内容

Ⅰ プロローグ――女性の語りに耳を傾ける

Ⅱ 4人の女性の語り

Ⅲ 家族の変容における女性たちの体験

Ⅳ 語りを読み解く

Ⅴ 看護者は女性たちをどのように支援できるのか

A5判 232頁

定価(本体2,800円+税)

ISBN978-4-8180-2062-7

いかにして 患者の「気持ちいい」は生まれるのか

島田 多佳子 著

内容紹介

「気持ちいい」体験を現象学的視点から掘り下げる

これまで当事者の視点で探求されてこなかった患者の「気持ちいい」体験を、患者の語りを通して本人の視点でとらえ直すことで、病いをもつ患者へのケアのあり方を考えます。

主な内容

Ⅰ プロローグ――患者の「気持ちいい」体験を探るために

Ⅱ 患者の語り

Ⅲ 患者の語りからみえてきたこと