1820年イタリアのフィレンツェで生まれたフローレンスナイチンゲールは、

2020年に200歳の誕生日を迎えました。

弊社ではこれを記念し、2020年からナイチンゲール自身の著作および

彼女にまつわる関連書籍のシリーズを刊行しています。

「クリミアの天使」という一般的なイメージを越境したナイチンゲールの

多面性・多様性と人間的魅力を、感じていただければ幸いです。

ナイチンゲールコネクション

 シリーズラインナップ

「ナイチンゲールの越境」シリーズ

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ナイチンゲール病棟はなぜ日本で流行らなかったのか

ナイチンゲールはなぜ

「換気」にこだわったのか

ナイチンゲールは

フェミニストだったのか

ナイチンゲールが生きた

ヴィクトリア朝という時代

ナイチンゲール、

神の僕となり行動する

ナイチンゲールはなぜ

戦地クリミアに赴いたのか

創造られたヒロイン、

ナイチンゲールの虚像と実像

ナイチンゲールのマネジメント考

組織管理者としての責任

人工知能は

ナイチンゲールの夢を見るか?

ナイチンゲール・クラシックス(翻訳書)

ナイチンゲールと

セント・トーマス病院

ナイチンゲールと医師たち

ナイチンゲールと

「三重の関心」

カサンドラ

ナイチンゲール「覚え書き」シリーズ

看護覚え書き

ミュリエル・スキート

看護覚え書き

病院覚え書き

 各書籍紹介

ナイチンゲールの越境9

人工知能はナイチンゲールの夢を見るか?

●服部桂、宮川祥子、青山一真、石黒 浩、神原咲子、熊﨑博一、山海嘉之、為末大、

 水流聡子、ドミニク・チェン、尾藤誠司、三宅陽一郎、吉川雄一郎、吉藤オリィ 著

定価2,970円(本体2,700円+税10%) 四六判 / 256ページ / 978-4-8180-2532-5

ナイチンゲールが活躍した時代のイギリスでは、産業革命を経た近代化でそれまでの生活や価値観が大きく変わり始めていた。個別の手仕事を巨大な機械が肩代わりし、石炭エネルギーで走る蒸気機関車が大量の人とモノを高速に運ぶようになると、都市の過密化や経済格差による過重労働が人々の健康に深刻な影響をもたらした。ナイチンゲールが戦地で看護した兵士たちはまさにそうした市民だった。第四次産業革命と呼ばれる現代社会も、情報通信とAIなどの劇的な進化が私たちの暮らしを根本から変えようとしている。本書ではナイチンゲールの思想・行動と当時の技術革新による社会変容の関連を検証し、現在の最先端テクノロジーが導く未来のケアの行方を探る。

《主な内容》

<第一章 ケアの変容を促すテクノロジー>

 ◇ 世界のリアルに迫る、次世代のナイチンゲール(服部 桂)

 ◇ テクノピアサポートで進化する看護と介護(山海嘉之)

 ◇ 存在し、関係し合うためのテクノロジー(吉藤オリィ)

 ◇ ロボットはどれくらい「人間らしく」あるべきか(熊崎博一・吉川雄一郎・石黒浩)

 ◇ VR技術が導く、触れること・感じることの未来(青山一真)

 ◇ ナイチンゲールの理念とつながる「減災」とテクノロジー(神原咲子)

 

<第二章 ケアの未来に向けて>

 ◇ ナイチンゲールは科学を駆使する社会起業家だった(宮川祥子)

 ◇ ナイチンゲールがやり遂げたかったこと(水流聡子)

 ◇ 拡張する身体〜ヴァルネラビリティとスポーツ科学(為末大)

 ◇ 物語の未来を取り戻す〜ゲームの世界とケア(三宅陽一郎)

 ◇ 「感情端末」としての医療プロフェッショナル(尾藤誠司)

 ◇ ケアという関係性の未来(ドミニク・チェン)

 

ナイチンゲールの越境8

ナイチンゲールのマネジメント考 組織管理者としての責任

●井部俊子、伊藤收、和住淑子、高橋美紀、関山伸男、湯原淳平、餅田敬司、高橋美智 著

定価1,980円(本体1,800円+税10%) 四六判 / 128ページ / 978-4-8180-2531-8

ナイチンゲールが現場で看護実践を行ったのは、ハーレイ街病院およびクリミア看護婦人団の看護監督のわずか2年半でしたが、その短期間で彼女は看護管理者としてめざましい成果を上げました。ナイチンゲールは自身の著作の中で、管理の重要性や管理者に必要な資質について繰り返し言及しています。本書では、『看護覚え書き』などいくつかの作品を通して彼女のマネジメント論を読み解くとともに、現代の看護管理者はそれらをどう活かせるかについて考察しました。

《主な内容》

 ◇ ナイチンゲールと看護管理

 ◇ 『看護覚え書き』を中心に看護管理を論考する

 ◇ ハーレイ街病院の再建レポートから読み解くナイチンゲールの看護管理

 ◇ 「女性による陸軍病院の看護」「救貧院病院における看護」から読み解くナイチンゲールの組織管理論

 ◇ ナイチンゲールから学ぶ経営論──病院経営の視点から

 ◇ 経営コンサルタントが考える「ナイチンゲールの目」

 ◇ X看護を支配するもの──[ナイチンゲール(N)+ドラッカー(P)]×マネジメント(M)=未来 NPM=X

 ◇ [コラム]「近代看護管理」の創始──看護管理の原理とは

ナイチンゲールの越境7

創造られたヒロイン、ナイチンゲールの虚像と実像

●中島俊郎・松野 修・山﨑麻由美・山中千恵・けいろー・岩田恵里子・加納佳代子・宮本眞巳 著

定価2,420円(本体2,200円+税10%) 四六判 / 200ページ / 978-4-8180-2420-5

フローレンス・ナイチンゲールといえば「戦場で瀕死の兵士を看病した看護師」であり、「白衣の天使」「ランプを持ったレディ」という定番イメージがあります。しかし伝記に描かれたナイチンゲール像は時代とともに変化してきました。かつては「聖母」「女らしい優しさ」「献身」「博愛」など、社会規範・ジェンダー規範のお手本とされてきた彼女は、やがて「自立した女性」「行動家」「信念の人」へと、そして目的のためには手段をいとわない「戦う烈女」へと変貌を遂げたのです。

本書では古今東西の大人向け・子ども向け伝記、サブカルチャーなどを通して、ナイチンゲールの虚像と実像について考察します。

《主な内容》

 ◇ フローレンス・ナイチンゲールと伝記

 ◇ ナイチンゲールはなぜ看護の道を選んだのか─明治~昭和初期のナイチンゲール伝の記述から

 ◇ 伝記に描かれたナイチンゲール像─昭和初期から戦後まで

 ◇ ヒロインの条件─子ども向け学習マンガに描かれたナイチンゲール像の変遷

 ◇ “狂戦士”ナイチンゲール、現る─マンガやゲームに描かれる現代のナイチンゲール像

 ◇ 創作講談でナイチンゲールを「人びとのために戦う烈女」として語る

 ◇ [創作講談]烈女フローレンス・ナイチンゲールから今に引き継がれる看護

 ◇ 子ども向け伝記『ナイチンゲール』への取り組みを振り返る中で見えてきたこと

 ◇ [子ども向け伝記]ナイチンゲール──たくましく美しく看護の道をひらいた人

 ◇ [コラム]ナイチンゲール誓詞に違和感を覚えますか?

ナイチンゲールの越境6

ナイチンゲールはなぜ戦地クリミアに赴いたのか

●玉井史絵、石川一洋、森田由利子、杉浦裕子、丸山健夫、小宮彩加、中島俊郎、大田垣裕子、金沢美知子 著

定価2,200円(本体2,000円+税10%) 四六判 / 184ページ / 978-4-8180-2390-1

歴史上初の「世論」が戦局を左右した戦争と言われているクリミア戦争。遠く離れた本国の人が新聞報道で戦地の状況を知り、それに対する意見を述べ、それが大きな世論となって政局を動かすこともあった。ナイチンゲールがヒロインとなったのも、この世論が大きく関係している。悲惨極まりない戦地の病院で負傷兵の看護に邁進したナイチンゲールを、人々は「クリミアの天使」と崇めた。しかし本人は、多くの兵士を死なせてしまったことに深い自責の念を抱いていたのだった。本書は、クリミア戦争でのナイチンゲールの活躍だけでなく、当時の政治・社会・経済・文化的背景など様々な側面に焦点を当てて考察した本で、歴史好きの方にもおススメ。

《主な内容》

 ◇ クリミア戦争はどのような戦争だったのか

 ◇ ナイチンゲールはなぜ戦地に赴いたのか─そのまなざしを追って

 ◇ 「ランプを持つ貴婦人」の誕生

 ◇ 時を超えるナイチンゲールのメッセージ─ヴィクトリア女王勅撰委員会報告

 ◇ 「タイムズ」紙と戦争ジャーナリズム

 ◇ アレクシス・ソイヤーとナイチンゲール─フランス人シェフによる戦地の食事改善

 ◇ もう一人のクリミアの天使─メアリー・シーコール

 ◇ クリミア戦争とトルストイ─作家という残酷な生き物

 

[コラム]

 ◇ クリミア半島─共存と争いの歴史

ナイチンゲールの越境5

ナイチンゲール、神の僕となり行動する

●徳永哲、平尾真智子、佐々木秀美、野口理恵、眞壁伍郎、大北全俊、伊藤幸史 著

定価1,760円(本体1,600円+税10%) 四六判 / 144ページ / 978-4-8180-2363-5

ナイチンゲールにとって〈神〉とは、「祈り」の対象ではなく、貧しい人びとを救済する善意に基づく「行為」の内に存在するものでした。「神の僕として、貧しい人びとの救済のために行動する」──これこそ、17歳のときに〈神〉の声を聞いた彼女が人生を捧げたものだったのです。特定の宗派に属さず「善きサマリア人」派だったナイチンゲールの宗教観に迫ります。

《主な内容》

 ◇ フローレンス・ナイチンゲールと信仰─宗派の壁を越えて近代看護の確立へ

 ◇ クリミア看護婦人団の宗教的背景

 ◇ ナイチンゲールの宗教観─神秘主義の影響とアーサー・H・クラフとのかかわりを手がかりに

 ◇ フランスの愛徳姉妹会とナイチンゲール

 ◇ 朝の思いを大切に─カイザースウェルト「母の家」に学ぶ

 ◇ 法則に向ける眼差し─『思索への示唆/真理の探究』から読み解く思想

[コラム]

 ◇ 19世紀イギリスの宗教事情─イングランド国教会とオックスフォード運動

 ◇ 聖ヨハネ看護修女会の奉仕活動

 ◇ 人の心を支える「食」

ナイチンゲールの越境4

ナイチンゲールが生きたヴィクトリア朝という時代

●中島俊郎、福田智弘、滝内隆子、鈴木清史、村上リコ、野澤督、喜多悦子、出島有紀子、岡山寧子、高橋裕子 著

定価1,980円(本体1,800円+税10%) 四六判 / 164ページ / 978-4-8180-2350-5

産業革命により経済、科学技術、工学、自然科学等々が大きく発展した一方で、富める上流階級と貧しい労働者階級という〈二つの国民〉の分断が著しい格差社会でもあったヴィクトリア朝。これまでのナイチンゲール研究ではあまり取り上げられてこなかった〈時代〉にフォーカスをあて、ナイチンゲールに及ぼした影響について、歴史、文化・社会史、西洋文学、人類学、看護学の研究者らが考察しました。

《主な内容》

 ◇ フローレンス・ナイチンゲールとヴィクトリア朝

 ◇ ナイチンゲールの生きた時代―日本・東アジア

 ◇ 19世紀イギリス社会における移民とナイチンゲール

 ◇ オーストラリアにおける近代看護の幕開け─ルーシー・オズバーンが築いた礎

 ◇ ナイチンゲール家と19世紀イギリスの上流社会

 ◇ フローレンス・ナイチンゲールのグランドツアー

 ◇ 19世紀フランスの文学・政治サロン─レカミエ夫人を知っていますか?

 ◇ 赤十字の創設者アンリ・デュナンとナイチンゲール

 ◇ オクタヴィア・ヒルとナイチンゲール─貧困者の不衛生な住宅環境を改善する

 ◇ エリザベス・ブラックウェルとナイチンゲール─看護教育における接点と分岐点

 ◇ 津田梅子とナイチンゲール─押し花が放つメッセージ

 

ナイチンゲールの越境3

ナイチンゲールはフェミニストだったのか

●河村貞枝、出島有紀子、岡田 実、喜多悦子、矢口朱美、佐々木秀美、五十嵐清 著

定価1,870円(本体1,700円+税10%) 四六判 / 152ページ / 978-4-8180-2339-0

伝統的な慣習や社会規範が色濃く残っていたヴィクトリア朝時代に「女性」というだけで社会で活躍する機会がないことに絶望していたナイチンゲールは、苦闘の末、男性に隷従しない女性のあり方を問い、自ら行動を起こして「看護」を専門職へと高めました。一方、彼女は当時イギリスで盛んだったフェミニズム運動とは距離をおき、批判さえしています。ナイチンゲールは「フェミニスト」だったのでしょうか? 看護・医療、英文学、西洋史、人道研究などの専門家によるナイチンゲールのジェンダー論です

《主な内容》

 ◇ ヴィクトリア朝時代のフェミニズム

 ◇ バーバラ・リー・スミス・ボディションとナイチンゲール

 ◇ ナイチンゲールの女性論:ラスキン、J.S.ミル、ガマーニコフとの比較から

 ◇ ナイチンゲールはフェミニストだったのか:作家ヴァージニア・ウルフの視点から

 ◇ 女性の権利運動にナイチンゲールが果たした役割と、わが国における展開

 [コラム]

 ◇ ナイチンゲールをめぐる3人のオトコたち

 ◇ 「英国派遣日赤救護隊記」から考察する日本のジェンダー平等意識

 

ナイチンゲールの越境1

ナイチンゲール病棟はなぜ日本で流行らなかったのか

●長澤 泰、西村かおる、芳賀佐和子、辻野純徳、尹 世遠 著

定価1,760円(本体1,600円+税10%) 四六判 / 148ページ / 978-4-8180-2279-9

クリミア戦争時、不潔極まりない野戦病院で多くの若い兵士が命を落とすところを目にしたことは、ナイチンゲールに大きな痛手を与えました。戦後、病院の環境改善が傷病者の死亡率を下げることを実証し、新しく病院を建てる際の基本原理と、患者の視点からとらえたあるべき病院建築の形態を明示したナイチンゲールは、歴史上初の「病院建築家」と言われています。

ナイチンゲールが提唱した病院建築とはどのようなものだったのでしょうか──ナイチンゲール病棟が病院建築に与えた影響を考察する、看護を「越境」した独創的な「看護×建築」本です!

《主な内容》

 ◇ 建築家が読む「病院覚え書き」

 ◇ セント・トーマス病院訪問1987

 ◇ [日本のナイチンゲール病棟1]ナイチンゲールの思想に基づいた病院建築─東京慈恵医院

 ◇ [日本のナイチンゲール病棟2]ナイチンゲール病棟の面影─倉敷中央病院第一病舎

 ◇ ナイチンゲール病棟はなぜ日本で流行らなかったのか

ナイチンゲールの越境2

ナイチンゲールはなぜ「換気」にこだわったのか

●岩田健太郎、徳永哲、平尾真智子、丸山健夫、今岡浩一、岩田恵里子、百島祐貴 著

定価1,430円(本体1,300円+税10%) 四六判 / 104ページ / 978-4-8180-2309-3

世界的大流行を引き起こした新型コロナウイルス。感染対策として「換気」の重要性がクローズアップされています。ナイチンゲールは多くの著書の中で、「新鮮な空気」がいかに健康保持に大切か、「汚れた空気」がいかに病気の原因になるかを繰り返し述べています。コロナ禍の今、「ほら、私が言ったとおり、換気は重要だったでしょ」というナイチンゲールの声が聞こえてきませんか。

《主な内容》

 ◇ 感染症医が読む『病院覚え書き』

 ◇ ナイチンゲールはなぜ「換気」にこだわるに至ったのかー19世紀ロンドンの医療および公衆衛生事情から

 ◇ 『看護覚え書き』にみられるミアズマ説とエフルービア

 ◇ こうもりの翼と薔薇の花ーヴィジュアライズ化された兵士の死亡原因

 ◇ ナイチンゲール、妊産婦の死亡原因を追及するー産褥熱と助産師学校閉校

 [コラム]

 ◇ ナイチンゲールが晩年まで苦しんだ感染症?ーブルセラ症

 ◇ 産褥熱とゼンメルワイス

ナイチンゲールとセント・トーマス病院

●福田邦三[校閲・訳]、永坂三夫・久永小千世[訳]

定価2,970円(本体2,700円+税10%) 新書判 / 312ページ / 978-4-8180-2259-1

なぜ、ナイチンゲールはセント・トーマス病院を〈近代看護の誕生の地〉に選んだのか。なぜ、生徒や教師に厳格な規律を求めたのか──『セント・トーマス病院物語』『セント・トーマス病院ナイチンゲール看護婦養成学校100年のあゆみ』の2冊から、看護教育制度の確立という自らの夢をかけたナイチンゲールの覚悟に迫ります。

《主な内容》

 ◇ 「セント・トーマス病院物語」

 ◇ 「セント・トーマス病院ナイチンゲール看護婦養成学校100年のあゆみ」

ナイチンゲールと医師たち 新装復刻版

●ザカリイ・コープ[著]、小池明子・田村真[訳]

定価3,300円(本体3,000円+税10%) 新書判 / 340ページ / 978-4-8180-2261-4

看護だけでなく医療界全体に大きく貢献したナイチンゲールは医師たちとのかかわりも深く、数十年に及ぶ親しい交流を続けた友人も多くいました。実際に彼らにどのような影響を与え、どう評価されていたのか。長く秘蔵された医師たちとの交換書簡を中心に読み解いていく本書は、ナイチンゲールが医師たちと切磋琢磨しながら、改革を推進した強固な意志と卓越した交渉力の真髄に迫り、彼女の知られざる一面を浮き彫りにする資料としても極めて貴重です。

《主な内容》

 第1章 ナイチンゲールは医師たちにどのような態度で接したか

 第2章 ナイチンゲールに仕えた医師 ジョン・サザーランド博士

 第3章 クリミアの医師たち

 第4章 衛生委員会の医師たち

 第5章 ナイチンゲールが擁護した医師 ジョーン・マックネイル卿

 第6章 陸軍医学校とその教授たち

 第7章 陸軍医療部の軍医総監たち

 第8章 医学統計者 ウィリアム・ファー博士

 第9章 セント・トーマス病院の医師たち

 第10章 ヘンリー・ウェントワース・アクランド卿と看護師登録制

 第11章 水治療法の医師

 第12章 セント・バーソロミュー病院の外科医たち

 第13章 その他の友人医師たち

 第14章 病身のナイチンゲール

ナイチンゲールと「三重の関心」

病をいやす看護、健康をまもる看護

●フローレンス・ナイチンゲール[著]、 早野ZITO真佐子[訳]

定価2,200円(本体2,000円+税10%) 新書判 / 160ページ / 978-4-8180-2307-9

「看護の天職=使命」について、ナイチンゲールが王室や一般市民に向けて論理的かつ簡潔に記した小編。“threefold interest”(三重の関心)の概念を通して、看護師に普遍的に求められる「知」と「技」、そして「心」の重要性・関係性を訴えています。

《主な内容》

 ◇ 『病をいやす看護、健康をまもる看護』

 ◇ 『“三重の関心”とは何か』

 ◇ 『ナイチンゲールが描いた地域・在宅看護』

カサンドラ

ヴィクトリア朝の理想的女性像への反逆

●フローレンス・ナイチンゲール[著]、 木村正子[訳]

定価2,420円(本体2,200円+税10%) 新書判 / 192ページ / 978-4-8180-2308-6

誰もが知るクリミアの英雄、ナイチンゲール。しかしクリミア以前の彼女は、上流階級の娘の役割とされた〈家庭の天使〉であることを強要され、自己実現できる場も時間ももてないことに絶望していました。本書は、「女性」の視点から、当時の上流・中産階級の女性たちに共通する苦悩を吐露し、社会慣習を痛烈に批判した、現代のフェミニズムにも通じる異色の小品です。

《主な内容》

 ◇ カサンドラ

 ◇ [作品解説]「カサンドラ」のヴィジョン

 ◇ フローレンス・ナイチンゲールが抱いたフェミニストとしての不満─女性、宗教、そして『思索への示唆』

 ◇ 「カサンドラ」─ナイチンゲールとフェミニズム

病院覚え書き

第3版

●フローレンス・ナイティンゲール[著]、  小玉香津子[訳]

定価3,190円(本体2,900円+税10%) A5判 / 208ページ / 978-4-8180-2416-8

「病気が同じであれば、自宅で療養する病人よりも病院に入っている病人のほうが死亡率が高い」という事実を見出したナイティンゲールは、本書の冒頭に「病院が備えるべき真に第一の必要条件は、病院は病人に害を与えないことである」という有名な一文を記しました。

戦地クリミアで英国軍病院の恐るべき実態を目のあたりにした経験から、病院とはどうあるべきか、いかに管理されるべきかを示した、『看護覚え書き』と並ぶナイティンゲールの代表的著作、本邦初の完全翻訳版です。

《主な内容》

 I. 病院の衛生状態

 II. 現存する病院の設計と構造の欠陥

 III. 病院建設の原則

 IV. 改良病院設計図

 V. 回復期患者のための病院

 VI. 子どもの病院

 VII. インドの軍病院

 VIII. 兵士の妻と子どものための病院

 IX. 病院統計

 追記:病院看護のさまざまな組織方式について

看護覚え書き

本当の看護とそうでない看護

●フローレンス・ナイティンゲール[著]、  小玉香津子・尾田葉子[訳]

定価1,650円(本体1,500円+税10%) A5判 / 180ページ / 978-4-8180-2214-0

ナイティンゲールの代表的著作であり、その完全性を著者自身が明言した、“Notes on Nursing”初版本(1859年刊行)の全訳です。

医学とは別の看護というはたらきを、歴史上はじめて言葉にした本書は、世界中で読み継がれており、看護の実践と教育と研究を刺激し続けています。

2020年の著者生誕200周年に際し、デザインをリニューアルしました。

《主な内容》

 I 換気と加温

 II 家屋の健康

 III ちょっとした管理

 IV 物音

 V 変化のあること

 VI 食事

 VII どんな食べ物を?

 VIII ベッドと寝具

 IX 光

 X 部屋と壁の清潔

 XI 身体の清潔

 XII 希望や助言を気楽に言う

 XIII 病人の観察

 結論

 付録

ミュリエル・スキート 看護覚え書き

看護学と看護術

●ミュリエル・スキート[著]、  小玉香津子[訳]

定価1,980円(本体1,800円+税10%) A5判 / 160ページ / 978-4-8180-2257-7

ナイチンゲールの代表的著作『看護覚え書き』。その刊行(1859年)から約120年後(1980年)に、英国人看護師・スキートが、同じタイトル・章立てで、「現代」の看護事情を著しました。1985年に弊社より刊行された翻訳版(〔ナイチンゲール篇〕と〔スキート篇〕の2分冊からなる『二つの看護覚え書き』の後者に該当)を、2020年のナイチンゲール生誕200周年に際し、リニューアルしました。

《主な内容》

 I 換気と加温

 II 家屋の健康

 III ちょっとした管理

 IV 物音

 V 変化のあること

 VI 食事

 VII どんな食べ物を?

 VIII ベッドと寝具

 IX 光

 X 部屋と壁の清潔

 XI 身体の清潔

 XII 希望や助言を気楽に言う

 XIII 病人の観察

 結論

 付録

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