第1回「家族支援をDVDで学ぼう!①②」イベントレポート
●「患者・家族との関係づくり」を学んだ2日間
昨秋、弊社より発売した『DVDBOOK臨床での家族支援1ベッドサイドでの関係づくり』と『DVDBOOK臨床での家族支援2個人面接での関係づくり』を元に講義とワークショップを行いました。参加者は臨床ナース、介護施設ナース、大学院生など2日間でのべ23名。「ベッドサイドで、個人面接で、まずは家族とどう関係をつくっていくのか?」についてDVDを視聴しながら、学びを深めていきました。講師は、編著者の家族支援実践センター代表の畠山とも子先生(福島医科大学看護学部家族看護講座准教授)と、同センターで活動をともにしてきた児玉久仁子先生(慈恵会医科大学附属病院/家族支援専門看護師)。
グループワークを通してコミュニケーションスキルを身につけながら、“システム思考トレーニング”による問題思考からの転換、医療者と患者・家族の関係性の転換を図りました。
● 少人数制で学びを深めながら、つながる
受講の動機では、自身のケアに生かすほかに「院内で家族支援の勉強会の予定があり教材に使いたい」「家族支援の教授法を知りたい」「施設ケアに活かしたい」などという声もありました。
打ち解けてきてからは、参加者同士が質問やアドバイスをし合ったり、体験を語ったりという場面もあり、笑いありのなごやかな雰囲気でした。休憩中や受講後も講師も含め、お互いの病院での様子や大学院での様子を聞き合うなどの交流が進みました。
ディスカッションも多かったためか、アンケート結果からも受講者の満足度は非常に高く、少人数で“学びながら、つながる”有意義な会になりました。
〈参加者の声〉
「他の人の話を聞くことができて視野が広がった。悩んでいるのは自分だけではないと知り、一緒に話し合える機会がもててよかった」
「自分がどんな価値観をもっているのか整理して考えて学ぶことができた」
「臨床で実際に心当たりのあるケースばかりだったので、振り返りの機会になった」
「ロールプレイでの検討で、家族と看護師にどのようなことが起こっているのか(影響)を具体的に知ることができた」
「家族看護のハードルを下げることができた」
「少人数で緊張もせず、意見交換などもしやすかった」
「少人数のため、参加者それぞれの意見が聞けたことがよかった」 など...
