「日本の本州・東北地方を襲った巨大な地震のニュースを大きな悲しみをもって受け止めています。日本を直撃した近年最大級の震災と津波は広範な被害を及ぼし、現時点で19人の方々が亡くなり、多くの方々が負傷されたと伺っています。こうした情報に基づけば、大変残念ですが今後、弔鐘が鳴り続くことは必至と思われます。
国際看護師協会(ICN)と世界の看護職を代表し、私はこの災害に心を痛めておられる日本看護協会の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。このような自然災害の発生に際して看護職は最前線に立ち、患者と家族のケアを行うと同時に、自らの家族や仲間のケアを双肩に担っています。このことを私たちはこれ以上にないほど自覚しています。日本の看護職の皆様は、災害対応について世界で最も先進的でおいでです。ICNは皆様の力と勇気を誇りに思っています。
復旧の努力が続く中、世界中の数百万人の看護職の思いと連帯が、皆様のご心痛に寄り添っていることをお知らせし、皆様が少しでも安らぎを得られますようお祈り申し上げます」
(David C. Bentonさん:国際看護師協会事務局長、3月11日)