吉武 輝子(よしたけ・てるこ)
1931年、兵庫県芦屋市に生まれる。慶応義塾大学在学中は学生演劇に打ち込み、文学座の研究生となる。卒業後は東映に入社し、女性初の宣伝プロデューサーとして活躍。その後文筆活動に入り、女性問題を中心にした評論活動を行った。「女人 吉屋信子」など女性の伝記を多く執筆。平和運動にも積極的に参加し、戦争反対を訴え続けた。
晩年は、膠原(こうげん)病や大腸がんなど、多くの病気と闘いながらも、生や死、老いなどをテーマにした文筆活動にも取り組んだ。
著書には「女人吉屋信子」(文藝春秋社)、「置き去り―サハリン残留日本女性たちの60年」(海竜社)、「おんなたちの運動史-わたくしの生きた戦後」(ミネルヴァ社)、「病みながら老いる時代を生きる」(岩波ブックレット)、「夫と妻の定年人生学」(集英社文庫)、「老いては子に逆らう―私の『老親』修行」(講談社+α文庫)、「死ぬまで幸福でいるための12ヵ条」、「万病息災―老いても病んでも『元気』でいるコツ」(講談社)、「〈戦争の世紀〉を越えて―わたくしが生きた昭和の時代」(春秋社)他多数がある。
(作成:宮子あずさ)