編集部のオススメBOOKs vol.16
熊本地震から1年
大災害の教訓を今後の備えに生かす
災害発生時に在宅療養者をいかに支援するかは、地域ケアにおける大きな課題の1つです。本特集では、災害時に必要となる、療養者の安否確認やケアの継続的提供、近隣の訪問看護ステーションや福祉避難所との連携、およびスタッフがどのような行動をとればよいかについて、手順や確認事項を解説。また、訪問看護ステーションが日ごろから行っておくべき情報の整理・共有や物品の整備、連携体制の構築、BCP(事業継続計画)の策定の実際を紹介しています。
2016年4月に起きた熊本地震では最大震度7を2回記録し、2011年3月の東日本大震災とは違った形の“今までにない”被害をもたらしました。災害時要配慮者への避難支援が十分でなかったという反省点が報道されたりもしましたが、一方で、多くの看護の現場では、これまでの大規模災害における教訓を生かして被害を最小限にするための対応がなされました。本特集では、被災地の看護職に、震災直後からの半年間の活動を振り返り、今回の震災からの学びを示していただきました。
誰もが災害に遭遇しうる今、すべての医療職は災害時のトリアージ(傷病者の選別)に関する知識・技術を習得していることが望まれます。災害時に迅速かつ的確に判断し、救助するために、トリアージの基礎知識および、災害現場で遭遇する具体的な症例とその対応について解説しました。添付DVDでは、トリアージ判定模擬テストのほか、現場で役に立つ応急処置についてわかりやすく学ぶことができます。自習はもちろん、研修会等でも活用いただける、すべての医療職必携の書です。
日本看護協会出版会
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