表2 ポジティブ・コンピューティングで検討すべきウェルビーイング因子

 

 

自己

 イントラパーソナル

 [個人内]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社会的

 インターパーソナル

 [個人間]

 

 

 

 

超越的

 エクストラパーソナル

 [超個人]

因子

 

ポジティブ感情

 

 

 

 

動機づけ&没頭

 

自己への気づき

 

 

 

マインドフルネス

 

 

 

心理的抵抗力・回復力

 

 

感謝

 

 

共感

 

 

 

思いやり

 

 

 

利他行動

文献および理論

・快楽心理学〈カーネマン〉

・主観的ウェルビーイング(SWB)〈ディーナー〉

・拡張─形成理論〈フレドリクソン〉

 

 

・自己決定理論〈デシ&ライアン〉

・フロー理論〈チクセントミハイ〉

 

・認知行動療法(CBT)〈ベック〉

・情動知能〈メイヤー&サロベイ〉

 

 

・マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)〈カバット・ジン〉

・マインドフルネス認知療法(MBCT)

 〈シーガル&ウィリアムズ&ティーズデール〉

 

・回復の心理学〈セリグマン、キース〉

・拡張─形成理論〈フレドリクソン〉

 

・感謝心理学(Psychology of gratitude)〈エモンズ&マカロー〉

 

 

・情動知能〈メイヤー&サロベイ&ゴールマン〉

・情動的共感力・認知知的共感力〈ゲルデス他、シンガー〉

 

 

・慈悲療法(compassion-focused therapy)〈ギルバート〉

 

 

 

・利他主義心理学〈ハドソン〉

方法

 

・セイバリング(savoring)

・ポジティブな反芻

・リフレーミング(reflaming)

・慈悲の瞑想

 

・内発的報酬と外発的報酬

 

 

・人生の要約

・オンラインCBT

・テクノロジーを介した内省

 

・マインドフルネス瞑想

・MBSRの方法

・MBCTの方法

 

・ポジティブ心理学的介入

・SuperBetter(アプリ)

 

・感謝の訪問

・感謝の日記

 

・ロールプレイング

・他者視点獲得

・感情認知訓練

 

・慈悲の瞑想

 

 

 

・向社会的ゲーム

・行動支援のロールプレイング

 〈ベイレンソン〉

手法および尺度

 

PANAS(Positive and Negative Affect Schedule)、SWBのような一般的なウェルビーイングの尺度、人生満足度(SWLS)、生活の質尺度(QoL)

 

 

モチベーションおよびエンゲージメント尺度(Motivation and Engagement Scale:MES)、自己調整に関する質問票

 

情動知能の尺度(例:メイヤー・サロベイ・カルーソ情動知能テスト[MSCEIT])、人生満足度のようなウェルビーイングの尺度

 

マインドフル・アテンション・アウェアネス尺度(Mindful Attention Awareness Scale:MAAS)、フライブルク・マインドフルネス目録(Freiburg Mindfulness Iventory)

 

レジリエンス尺度

 

 

感謝に関する質問票

 

 

共感指数、対人反応指数、子どもの共感的態度に関する

質問票

 

 

セルフ・コンパッション尺度(Self-Compassion Scale)、向社会志向尺度(Prosocial Orientation Scale)、敵意帰属バイアスに関する質問票

本表では、文献に裏付けられたウェルビーイングの決定因子と、その因子を向上させる方法、その因子に対する効果の測定に有効と認められた尺度や指標を、横方向に併記している。

(ラファエル・A・カルヴォ、ドリアン・ピーターズ著、渡邊淳司、ドミニク・チェン監訳『ウェルビーイングの設計論:人がよりよく生きるための情報技術』BNN、2017、p.116-117「表4-1」を監訳者の許可を得て掲載)